■ゴードン&マクファイル社の「コニサーズ・チョイス」のラベル(アードベッグ)ゴードン&マクファイル社(G&M社)
1895年創業。エルギンに本社を持つ。ボトラーズ・カンパニーの先駆的存在で、蒸留所からニューポットを購入して自前のシェリー樽で熟成し、瓶詰販売する。加水の際に軟水を使用することで知られ、同社の製品は総じて柔らかい風味に仕上がる。17000に及ぶ樽を保有。稀少品ブランドとして、古地図のラベルデザインで統一された「コニサーズ・チョイス」シリーズがある。
■ウイリアム・ケイデンヘッド社
1842年、エジンバラで創業。現在はキャンベルタウンに本社をもつ。カスクストレングスを広めたことで知られ、加水のほか低温濾過や樽同士のヴァッティング、着色を行わない。キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所と同資本。ゴードン&マクファイル社と並ぶ最大手。
■シグナトリー・ビンテージ・スコッチ・ウイスキー社
1988年、リースで創業。80あまりの蒸留所のウイスキーを取り扱い、瓶詰めと保管を自社で行う。ラベルには樽の番号、ボトル番号が記載されている。保有する樽はおよそ11000。モルトはすべてシングル・カスク。
■サマローリ社
1968年創業。本拠地はイタリアのブレシア。創業者のシルヴァーノ・S・サマローリは自ら仕入れ前と瓶詰め前の2度にわたって試飲を行い、その際の評価をラベルに記載することで商品の風味を顧客に知らせる。瓶詰め前の試飲でサマローリの舌にかなわなかったウイスキーはすべて他社に売却される。濾過を常温で行う、加水に時間をかけ、瓶詰め後にエタノールと水をなじませるための期間を設けるなど、独自の工夫を行っている。
■ムーン・インポート社
1980年、イタリアのジェノヴァで創業。イタリアにおける3大インディペンデント・カンパニーのひとつ。サマローリ社と同様、経営者自らテイスティングを行い、舌にかなうウイスキーのみを瓶詰めする。ラベルのデザインにコンピュータグラフィックスを用いることで知られる。
■キングズバリー社
ロンドンに本拠がある。旧社名はイーグルサム社。ニューポットを樽ごと購入し、シェリー樽い詰めて自前の貯蔵庫で熟成させる。ラベルには蒸留年月日、瓶詰年月日、産地、樽の種類などのデータと、鑑定家による評価が記載されている。
■ウィルソン&モルガン社
1992年、エジンバラで創業。コストパフォーマンスのよさで注目を集める。
ダンカンテイラー社
本拠地はハントリー。アメリカ人アベ・ロッセンベルグが1960年代以降購入したスコッチウイスキーを購入し、ボトリングしている。低温濾過焼加水は行わない
■ダンカンテイラー社
ダンカン・テイラー社は1938年、ビジネスマンのアベ・ロッセンベルグ(Abe Rosenberg)により、アメリカ合衆国で設立しました。彼とパートナーのチャーリー・グットマン(Charlie Guttman)はスコッチウィスキーに魅了され、1960年代の初頭から、スコットランド全域の数多くの蒸留所のニューフィリングの樽を購入しました。これが結局は、熟成されたレアなプライベートコレクションとしては、世界最大級のものとなりました。
1994年、アベは85歳でこの世を去り、ダンカン・テイラー社は慈善団体の監督下に置かれました。2000年にユアン・シャーン(Euan Shand)はその団体から連絡を受け、何千丁という樽の購入を打診され、ユアンはこの樽のストックの品質を確かめ、この類をみないコレクションを購入することを決意し、同僚のアラン・ゴードン(Alan Gordon)とともに資金を集めました。ダンカン・テイラー社は、アバディーンシャーのハントリーに本部を持っております。
■シグナトリー社
アンドリューとブライアンのシミントン兄弟が1988年にエジンバラに設立した会社で、正式名称はシグナトリー・ヴィンテージ・スコッチ・ウイスキー社と言います。ここはモルトだけでなくグレーンも含めた幅広いラインナップで人気を博しています。また2002年にはエドラダワー蒸留所を買収して蒸留業者としてもスタートしました。
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